IX-119. 騎馬遊牧文化の誕生
内陸アジアの草原地帯は乾燥した気候のため,農耕はむずかしく,羊・牛・馬などの家畜群とともに移動生活を行う遊牧民が活躍した。前9世紀頃に騎馬戦術を身につけた[ 1. ]が登場し,前6世紀頃に南ロシアの草原地帯を支配したイラン系の[ 2. ]が最初の遊牧国家をつくった。[ 2 ]の文化は,動物文様をほどこした馬具や装身具を特徴とするが,これが他の地域でも見られる騎馬遊牧文化の基礎となった。
[ 2 ]はアケメネス朝の第3代[ 3. ]の遠征軍を退け,またマケドニアのフィリッポス2世とも戦った。ペルシア戦争の歴史を著したギリシアの歴史家[ 4. ]は,著書『歴史』で[ 2 ]の風俗・習慣についてくわしく書いている。