第一次世界大戦後の戦間期のヨーロッパで,ファシズムと呼ばれる運動が各地に現れた。語源としては,イタリアの率いるにちなむが,反自由主義・反共産主義を掲げ,分裂した社会を統合するためにナショナリズムをあおった。イタリアの[ 2 ]やドイツのナチス()がその典型とされるが,単なる強権的支配ではないことが大きな特徴である。イタリア・ドイツともレジャーやスポーツなどを通じた大衆組織を整備し,ドイツではが労働者でも買うことができるフォルクスワーゲン(「国民車」の意)構想を掲げて,大衆の支持を獲得しようとした。ファシズムは,強力な指導者原理のもとで露骨な暴力を用いたが,その基盤には大衆の動員があったのである。