イスラームが征服した非アラブ地域に起源を持つギリシア哲学や,インド代数学・医学・天文学などを発展させた学問を「の学問」という。「[ 1 ]の学問」は,9世紀にアッバース朝がバグダードに建設した「知恵の館(バイト=アルヒクマ)」でギリシア語やペルシア語からアラビア語への翻訳が組織的に行われて発展した。(アヴェロエス)のアリストテレス注釈は,中世西ヨーロッパの学に影響を与えた(参照:III-67)。哲学者でもある(アヴィケンナ)が著した医学書『医学典範』は,16世紀までヨーロッパの医学校で教科書として使われた。スンナ派の神学者はスーフィズムの神秘主義を取り入れた神学を探求した。イスラームでは,ギリシアの幾何学にインド起源のと十進法を結びつけ,が作られ,ヨーロッパへ伝えられた。また,鉄などを金に変えようとするは化学の原型となり,ヨーロッパに伝えられて近代科学への道を開いた。
[ 7 ]を確立したは代数学を発展させた。