マルクス主義の立場から,17世紀にイギリスで勃発した革命・革命,アメリカ独立革命やフランス革命を市民革命とする見方があった(参照IV-57)。この見解は絶対的な権力を振るう絶対王政を市民(ブルジョワジー)が倒すという視点でとらえるものであるが,現在では絶対王政自体をそのようにはとらえない(参照IV-38)。18世紀半ばから19世紀のヨーロッパが直面する課題は,産業革命という工業化であり,国民国家の形成である。産業革命は農業社会を工業社会に変えるだけでなく,社会生活や人々の行動様式も大きく変えるものであった。また,フランス革命以前には人々はギルドの一員や貴族の一員といった集団の一員として暮らしていたが,フランス革命はこれらの集団や身分を廃して,個々人を平等な国民として国家に結びつけることを求めた。アメリカ独立革命・フランス革命といった民主政治を求める革命と産業革命をあわせて,「二重革命」とするとらえ方もある。