IX-98. 明における税制の変化

中国では,モンゴル時代に銀が基本通貨として用いられ,銀の使用がさかんであった。だが,明は小規模自作農に依拠する経済と財政の形成をめざし,当初は貨幣流通も制限され,銀の使用が下火となった。16世紀に入り,明が貿易統制政策をゆるめると,中国をめぐる国際貿易も活発化した。しかし,ヨーロッパや日本には中国に対するめぼしい輸出品はなかったため,生糸や景徳鎮産などの [ 1.陶磁器 ] の代価として,石見(いわみ)銀山などで産出される [ 2.日本銀 ] と,スペイン商人がもたらす [ 3.メキシコ銀 ] が大量に明に流入することとなった。これを背景に,税の納入も銀で行われるようになり,各種の税や徭役(ようえき)を一本化して銀で納入する [ 4.一条鞭法 ] が行われるようになった。16世紀後半, [ 5.万暦帝 ] 時代初期に改革を行った [ 6.張居正 ] が,[ 4 ]を全国的に施行した。
check_icon6[ 4 ]は,唐中期から用いられた [ 7.両税法 ] にとってかわった。