14世紀に入ると,世界的に寒冷化が進み,天候不順による穀物の不作と飢饉をもたらし,モンゴル支配下の各地においても,動揺が見られた。中央アジアの国は,14世紀半ばに東西に分裂し,西[ 1 ]国の混乱に乗じてが台頭,国を征服し,イラン・イラクにまで領土を広げた。南ロシアの国では,14世紀半ば頃から内紛で統一が揺らぐなか,[ 2 ]の侵攻によって弱体化した。1480年,が[ 4 ]から独立し,16世紀初めに[ 4 ]は滅亡した。元は,チベット仏教(ラマ教)を熱狂的に信仰して財政を悪化させ,14世紀に入り貿易が縮小するとさらに財政が窮乏した。紙幣であるを乱発すると,経済が一層混乱した。商業を重視してきた元の政策に不満をもってきた農民は,白蓮教を中心とするをはじめとする農民反乱を各地でおこし,元は明軍に追われてモンゴル高原に退いた。これ以降を,というが,明を建国したの攻撃で2代で滅んだ。
14世紀には,西ヨーロッパでも大きな変容がみられた(参照:III-38,III-39)。これらを合わせ,「14世紀の危機」ともいう。