IX-57. 唐代の文化-宗教-

唐代の文化は,東西交易が盛んとなったことを背景に国際色豊かなものであった。当初,主な担い手は貴族だったため,貴族的性格が強かったが,唐代の中期からは貴族趣味を脱した。儒学は,科挙の試験科目となり,経書の字句解釈を主とする漢代以来の [ 1.訓詁学 ] が重視され,太宗の命により科挙のテキストとして, [ 2.孔穎達(くようだつ) ] が『 [ 3.五経正義 ] 』をつくった。仏教は帝室・貴族に支持されて栄えた。往復とも陸路でインドにおもむいた [ 4.玄奘(げんじょう) ] や,往復とも海路を用いた [ 5.義浄 ] が経典を持ち帰り,仏典の翻訳が進められた。しかし,9世紀半ばには会昌の廃仏と呼ばれる仏教弾圧も行われた。唐の後半には,阿弥陀浄土信仰を説く [ 6.浄土宗 ] や,座禅によって悟りを得ようとする [ 7.禅宗 ] がさかんとなった。
check_icon6[ 4 ]はインドの [ 8.ヴァルダナ ] 朝のハルシャ王の厚遇を得て, [ 9.ナーランダー ] 僧院で学び,帰国後『 [ 10.大唐西域記 ] 』を著した。[ 5 ]は帰国途中にスマトラ島の [ 11.シュリーヴィジャヤ ] で『 [ 12.南海寄帰内法伝 ] 』を著した。