IX-23. 漢代の社会

秦・漢代に,家族経営の小農民を皇帝が官僚を用いて直接治めるという体制がほぼ出来上がった。だが,実際には重い税や飢饉のために没落する農民も多く,これらの農民を奴隷や小作人として大土地経営を行う [ 1.豪族 ] が地方で勢力を築いた。これに対して,大土地所有の制限もたびたび行われたが,成果は上がらなかった。また,前漢武帝が採用した,地方長官が有徳者を中央に推薦して官吏とする [ 2.郷挙里選 ] により[ 1 ]が中央政治に進出した。中央では,皇后の親族である [ 3.外戚 ] や,後宮に仕えた去勢された男性である [ 4.宦官(かんがん) ] が勢力をもつようになり,皇帝権は弱まった。