11~13世紀に商業と都市が発展し,経済が浸透すると,荘園制がくずれ始めた。領主は[ 1 ]を手っ取り早く手に入れるために,農奴に課していたをやめて,を分割して農民に貸し与え,生産物や[ 1 ]で地代を納めさせるようになった。農民は地代の残りをたくわえて,経済的に力をつけていった。14世紀に入ると,世界的に寒冷化が進み,西ヨーロッパにおいても天候不順による穀物の不作と飢饉をもたらした。また,(ペスト)の流行や,あいつぐ戦乱で農業人口が減少すると,農民の地位はさらに高まった。[ 1 ]地代が普及していたイギリスでは,農奴身分から脱して,少額の地代を払うだけで身分的には自由な(ヨーマン)となる者が多かった。
14世紀には,ユーラシア全域で大きな変動がみられる(参照:IX-91)。これらを合わせ,「14世紀の危機」ともいう。
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III-39. 封建反動と農民一揆
14世紀に始まる「封建制の危機」において,経済的に困窮した領主はふたたび農民への束縛を強化しようとした。これをと呼ぶ。農民たちはこれに反抗し,農民一揆を起こした。フランスでは1358年にの乱,イギリスでは1381年にの乱が勃発した。イギリスの[ 3 ]の乱では,が,「アダムが耕し,イヴが紡(つむ)いだとき,だれが貴族(領主)だったか」と説いて,封建社会の身分制を批判した。
英仏の農民反乱はともに,英仏間で戦われた戦争期間中に勃発している。