カテゴリー別アーカイブ: 隋・唐

IX-54. 唐の滅亡

前漢の [ 1.武帝 ] [ 2.] ・鉄・酒を専売にして以来,人体にとって必需品の[ 2 ]は歴代王朝にとって重要な財源であったた。財政再建を図る唐も,[ 2 ]の密売人を厳しく取り締まっていた。そのようななか,山東で[ 2 ]の密売人 [ 3.王仙芝 ] が挙兵すると,これに呼応して [ 4.黄巣 ] [ 5.875 ] 年に挙兵した。[ 4 ]の乱は884年に鎮圧されたが,唐の衰退は決定的となり, [ 6.907 ] 年に節度使の [ 7.朱全忠 ] によって唐は滅ぼされた。
check_icon6(1)[ 7 ]は初め[ 4 ]の部下であった。唐に降ったのちに節度使となった。(2)[ 5 ]年,中央アジアでイラン系イスラーム王朝 [ 8.サーマーン ] 朝が成立した。

IX-55. 唐代の社会経済(1)

人口100万を数える大都市であった首都の [ 1.長安 ] には,中継商人としてイラン系の [ 2.ソグド ] 人が往来し,また [ 3.ササン ] 朝が滅亡して多くのイラン人が移住してきた。その結果[ 1 ]は,国際色豊かな都市であり,エフェソス公会議(431年)で異端とされた [ 4.ネストリウス ] 派キリスト教( [ 5.景教 ] )や, [ 6.けん教(漢字:示に天) ] (ゾロアスター教)・マニ教の寺院もつくられた。一方海上貿易において,アラブ・イラン系の [ 7.ムスリム ] 商人(イスラーム教徒の商人)が訪れ,長江の北岸にある [ 8.揚州 ] や広東省の [ 9.広州 ] が発展した。[ 9 ]には海上貿易を担当した役所である [ 10.市舶司(しはくし) ] が初めて置かれた。

IX-56. 唐代の社会経済(2)

唐による統治が安定してくると,農業生産力も一段と上昇した。唐の半ばには華北で,小麦の生産が普及し,粟(あわ)と小麦・大豆を組み合わせた2年三毛作が広まった。江南では,水稲耕作の技術が向上し,さらに南方に水田地帯が広まった。また,四川から栽培が始まったとされる [ 1.] が一般民衆に広まった。首都の [ 2.長安 ] では,商品売買を行う場所は [ 3.市(し) ] (東市・西市)に限定され,時間も限る坊市制があったが,唐末にはこの規制は崩壊した。

IX-57. 唐代の文化-宗教-

唐代の文化は,東西交易が盛んとなったことを背景に国際色豊かなものであった。当初,主な担い手は貴族だったため,貴族的性格が強かったが,唐代の中期からは貴族趣味を脱した。儒学は,科挙の試験科目となり,経書の字句解釈を主とする漢代以来の [ 1.訓詁学 ] が重視され,太宗の命により科挙のテキストとして, [ 2.孔穎達(くようだつ) ] が『 [ 3.五経正義 ] 』をつくった。仏教は帝室・貴族に支持されて栄えた。往復とも陸路でインドにおもむいた [ 4.玄奘(げんじょう) ] や,往復とも海路を用いた [ 5.義浄 ] が経典を持ち帰り,仏典の翻訳が進められた。しかし,9世紀半ばには会昌の廃仏と呼ばれる仏教弾圧も行われた。唐の後半には,阿弥陀浄土信仰を説く [ 6.浄土宗 ] や,座禅によって悟りを得ようとする [ 7.禅宗 ] がさかんとなった。
check_icon6[ 4 ]はインドの [ 8.ヴァルダナ ] 朝のハルシャ王の厚遇を得て, [ 9.ナーランダー ] 僧院で学び,帰国後『 [ 10.大唐西域記 ] 』を著した。[ 5 ]は帰国途中にスマトラ島の [ 11.シュリーヴィジャヤ ] で『 [ 12.南海寄帰内法伝 ] 』を著した。

IX-58. 唐代の文化-文学・絵画・書・工芸-

科挙で詩作が重んじられたこともあり,唐詩が隆盛となった。詩人・画家の王維は,自然美を歌い,画家としては山水画を描いた人物で,のちに「南画の祖」とされた。一時玄宗に仕え,「詩仙」と称された [ 1.李白 ] ,「春望」などで知られ「詩聖」と称される [ 2.杜甫 ] ,玄宗と楊貴妃をうたった「長恨歌」で知られる [ 3.白居易(白楽天) ] らが活躍した。唐後期の文学者で唐宋八大家に数えられる [ 4.韓愈 ] (韓退之)と [ 5.柳宗元 ] は,形式美を追う [ 6.四六駢儷体(しろくべんれいたい) ] (表示している駢の字は簡易慣用字体のもの,教科書を見て正確な字を確認すること)に対し,漢以前の力強い古文復興を唱えた。絵画では,人物画や山水画,仏画などあらゆる絵画分野で唐随一とたたえられた [ 7.呉道玄 ] が有名である。唐初の書家である,ちょ遂良(漢字:楮の字のきへんがころもへん)は則天武后を皇后とすることに反対したため,高宗から左遷された。また書家では,安史の乱で義勇軍を率いて反乱軍と戦った [ 8.顔真卿 ] が有名である。工芸では, [ 9.唐三彩 ] で知られる陶磁器が有名である。
check_icon6[ 4 ]と[ 5 ]の他の唐宋八大家で重要なのは,宋代の次の3人。『新唐書』などを著した [ 10.欧陽脩(おうようしゅう) ] ,「赤壁賦」で知られる [ 11.蘇軾(そしょく) ] ,神宗のもとで改革を実施した [ 12.王安石 ] である。