VIII-19. アメリカの指導力低下(1)

1965年から始まったベトナム戦争の長期化はアメリカの財政と社会に深刻な影響を与えた。ベトナム反戦運動の高まりと68年の解放民族戦線側の奇襲攻撃(テト攻勢)を受けて,ベトナムへの本格的軍事介入を決定した [ 1.ジョンソン ] 大統領は再選を断念し,69年に [ 2.共和党 ] [ 3.ニクソン ] が大統領に就任した。[ 3 ]大統領は北ベトナム・解放戦線側と和平交渉を進めるとともに,北ベトナム・解放戦線側を援助していたソ連と中国にも対応した。ソ連とは69~72年にかけて第1次 [ 4.戦略兵器制限交渉 ] (SALT I)を進めて関係改善を図るとともに,中国に接近することによってソ連を牽制した。72年,[ 3 ]大統領が訪中して事実上中国を承認した上で,73年に [ 5.ベトナム(パリ)和平協定 ] を結び,ベトナムから米軍を撤退させた。
check_icon6ベトナム戦争の開始年については諸説ある。ジュネーヴ休戦協定後にできた南ベトナムをアメリカは支援するので,ジュネーヴ休戦協定成立の1954年とする説。南ベトナム解放民族戦線ができた60年とする説。65年は,アメリカが北ベトナムを爆撃し,地上軍を派遣した年である。