XII-67. 韓国の動向(1)

大韓民国(韓国)の初代大統領 [ 1.李承晩(イスンマン) ] は独裁的な反共親米政策をとっていたが,学生を中心とする民主化運動が高まり1960年に辞任した。翌61年に軍事クーデタで政権を掌握した [ 2.朴正煕(パクチョンヒ) ] は,経済開発を名目に強権的な独裁体制を維持する [ 3.開発独裁 ] を行った。[ 2 ]は,65年に韓国内の反対を押し切って [ 4.日韓基本条約 ] を締結して日本との国交を樹立するとともに,日本からの莫大な経済援助を得た。また[ 2 ]は,外資を導入して輸出工業の育成を図った結果,韓国は70年代に経済発展を遂げ, [ 5.新興工業経済地域 ] (NIES)の一員となった。79年に[ 2 ]が部下によって暗殺されると,軍部によって戒厳令が敷かれた。80年に韓国南西部の [ 6.光州 ] 市で学生や労働者による民主化を要求する運動が起きたが([ 6 ]事件),軍部によって弾圧され,軍人の全斗煥(チョンドゥホアン)が大統領になり,[ 3 ]を継続した。
check_icon6(1)[ 5 ]は1970年代に急速に経済成長を遂げた国や地域を指すが,韓国のほかに,香港・台湾・シンガポール・ブラジル・メキシコ・アルゼンチンなどが含まれる。(2)1998年に大統領となる [ 7.金大中(キムデジュン) ] は,[ 6 ]事件の首謀者とされて死刑判決を受けたが,国際世論の批判を受けのちに減刑され,釈放された。