大移動前の古ゲルマン史料としては,二つの著作が重要である。ガリア遠征の記録であるの『』は,ケルト人・ゲルマン人の重要史料である。タキトゥスが著したゲルマン人の記録が,『』である。政体循環史観を説いたギリシア人歴史家は,第3回ポエニ戦争に従軍し,『歴史』を著した。アウグストゥスに庇護された歴史家はラテン語で『ローマ史』を著した。『地理誌』を著したのは,ギリシア人地理学者である。『』を著した博物学者は,ポンペイの遺跡を生み出したウェスウィウス火山の噴火で殉職した。2世紀のギリシア人天文学者が説いた天動説は,コペルニクスにいたるまで支配的な影響を与えた。
帝政に批判的で共和政にあこがれを抱いていたタキトゥスは,アウグストゥスからネロまでの出来事を年ごとに記述した『年代記』を書いた。