IX-58. 唐代の文化-文学・絵画・書・工芸-

科挙で詩作が重んじられたこともあり,唐詩が隆盛となった。詩人・画家の王維は,自然美を歌い,画家としては山水画を描いた人物で,のちに「南画の祖」とされた。一時玄宗に仕え,「詩仙」と称された [ 1.李白 ] ,「春望」などで知られ「詩聖」と称される [ 2.杜甫 ] ,玄宗と楊貴妃をうたった「長恨歌」で知られる [ 3.白居易(白楽天) ] らが活躍した。唐後期の文学者で唐宋八大家に数えられる [ 4.韓愈 ] (韓退之)と [ 5.柳宗元 ] は,形式美を追う [ 6.四六駢儷体(しろくべんれいたい) ] (表示している駢の字は簡易慣用字体のもの,教科書を見て正確な字を確認すること)に対し,漢以前の力強い古文復興を唱えた。絵画では,人物画や山水画,仏画などあらゆる絵画分野で唐随一とたたえられた [ 7.呉道玄 ] が有名である。唐初の書家である,ちょ遂良(漢字:楮の字のきへんがころもへん)は則天武后を皇后とすることに反対したため,高宗から左遷された。また書家では,安史の乱で義勇軍を率いて反乱軍と戦った [ 8.顔真卿 ] が有名である。工芸では, [ 9.唐三彩 ] で知られる陶磁器が有名である。
check_icon6[ 4 ]と[ 5 ]の他の唐宋八大家で重要なのは,宋代の次の3人。『新唐書』などを著した [ 10.欧陽脩(おうようしゅう) ] ,「赤壁賦」で知られる [ 11.蘇軾(そしょく) ] ,神宗のもとで改革を実施した [ 12.王安石 ] である。